有機農業への道 4

200坪以上ある水内の畑を借りて耕す事になりました。その水内の畑で色々と野菜作りに挑戦してみようと一畝ごとに違った野菜の種まきをしました。年間を通じてたぶん30種類ぐらいの野菜を作ったと思います。種の撒き時を間違えて発芽しなかったり、虫に食われてしまい全滅したり、自分の口に入る野菜より虫に食われる野菜の量の方が多かったと思います。アブラムシに牛乳のスプレーを試したり、ニンニクをすりおろしたものを水に薄めて散布したり色々試した見ましたが上手くいった試しがありませんでした。折角種を発芽させてポットで育て畑に定植したとたん虫に食われて全滅してしまうというような事ばかり繰り返してきたような気がします。それでもやっているうちにたとえば葉物は虫が多く発生する6月以前に収穫できるように3月には播種してしまうとか、害虫から野菜を守るために被覆材を使ってトンネルを作ったりとか、畑によって虫の種類が違うので、畑によって作る野菜を変えたりとか、色々な工夫が出来るようになりました。それでもまだもちろん虫の害がなくなることはありませんが、前よりは知恵がついたと思います。
でも無農薬で野菜を作る一番ポイントはやはり土作りです。健康な土には病害虫はあまり発生しないものです。時間は確かにかかりますが、土の中の微生物が活動できるような土にする事が無農薬野菜の栽培には不可欠です。
さて水内ではもちろん家庭教師をやりながらの農作業でしたし、結構家庭教師が忙しく、午後からはもう家庭教師に出かけるというような日々でした。家庭教師の評判もよく、次々新しい生徒にめぐり合えました。不登校の子、浪人生、高校を中退して大検を受けようとしている子、もちろん高校受験、大学受験を目指している子など、本当に色々な子とめぐり合うことが出来ました。社会人になってもたまに連絡をくれる子もいたりして、家庭教師の仕事も気に入ってはいました。でも長野には農業をするために来たという思いが心の中にはあったのです。

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